何不自由なく人生を過ごした女の子の話

可愛い女の子の話でも聞いてみようじゃないか

この世は輪廻転生であります。

人間は、死んであの世に還った霊魂(魂)が、この世に何度も生まれ変わってきます。
みんな来世は、今よりもっと良い人生に生まれ変わりたいと思うことでしょう。
今世で、良いことをしておけば、来世はきっと良いだろう、いや良いはずだ、と思いたいですね。

最後の審判のところでも書いていますが、今世で悪いことをしたままの人で、悔い改めなければ、来世は人間ではなく動物になってしまいます。
それでは、今世で、何不自由なく生きている人は、全員前世で良い事をした人なのでしょうか?

一人の女の子の話

ある立派な、財産家の娘に生まれて、蝶よ花よと可愛がられて育ち、幼稚園から大学まで苦労なく進んで卒業して、お茶にお花に料理と礼儀作法など花嫁修行もして、立派な会社の重役さんの息子と結婚して、末は社長夫人になって、何不自由なく人生は終わりました。

そうなると世間の人は、随分心がけの良い人で、きっと前世は良いことを沢山してきた人であろう、と言います。
本当にそうかもしれませんが、事実はどうなんでしょうか?

その昔、野原に可愛いウサギがいました。
人間の子供や大人を見て人間になりたい、人間になりたいと思い続けていました。
ある日神様が現れて「ウサギよ、人間になりたければ、人間のために役に立ちなさい」と言うと、神様は消えてしまいました。
ウサギはその言葉を忘れずに、人里の方へ飛ぶように、駆けていきました。
人里へ行くと、人間の子供がいました。
そして子供に捕まってしまいました。
子供は可愛がってくれましたが、子供がいない時に、近くのおじさんが来て、ウサギを捕まえて殺して食べてしまいました。
ウサギの霊魂は目を赤くして、泣いています。
そうすると神様が現れて「哀れなウサギよ、よく人のために尽くしたので、人間にしてあげよう」と言いました。
ウサギは嬉しくなって、神様に感謝しました。
そして長い眠りから目覚めると、人間の女の子として生まれていました。
そして神様が教えてくれました。
「初めて人間になったので、難しい人生はとても通れないので、可愛がられて、大事にされて、蝶よ花よと育てられ、苦労なんかしないで一生を終わると言う人生にしてあげましたよ」と言いました。

神様は人間になりたてだから、やさしい人生にしてあげたと言うことです。
何不自由なく人生を送った女の子は、前世に良いことをした人間ではなく、動物から人間に成り立ての、人間1年生だったのです。

今の人生が厳しいと言う人は、今世が人間になりたてでは無いと言う事になります。

人生、苦あれば楽あり。

人生は苦楽相伴うものですから、苦労ばかりは続かないし、楽しいことばかりが続くわけでもないです。
怠けた人生を送っていれば、後で苦労に見舞われるが、苦労をしていれば必ず後で楽になれます。
また苦労を知らないと、楽しいことも知る事は出来ません。

若い時の苦労は買ってでもせよ

若い時の苦労は買ってでもせよとは、若い時にする苦労は必ず貴重な経験となって将来役立つものだから、求めてでもするほうが良いと言う事です。

輪廻転生の度に、少しづつ苦労が増え、前世人のために尽くした人は、楽しみも増えていきます。しかし、前世人のためになってない人には楽しみだけは減っていきます。

あなたは人間何年生ですか?